こんにちは、防府市の主婦なんたんです^^

周南市で大きな神社といえば、遠石八幡宮ですね。
あまり周南市には縁がないわたしですが、それでも遠石八幡宮という名はずっと耳にしていて、大きくて立派な結婚式場がある八幡宮、というイメージをずっと持っていました。
そして周南の街中にある八幡宮なので、勝手にとってもモダンなイメージもあって(笑)

調べてみてびっくり。遠石八幡宮は1300年以上の歴史を持つ神社で、長年氏神さまとして地元の人々に親しまれてきたのですね。
片側三車線の道路がすぐ近くにありますが、境内は静かで落ち着いた雰囲気で見どころも多い神社です。

今回は遠石八幡宮の見どころ、ご由緒や交通アクセス、駐車場などについて調べてみたので、ご紹介します。

ご由緒

遠石八幡宮の歴史はなんと、飛鳥時代にさかのぼります。
1300年もの歴史を持つ由緒ある神社で、622年に宇佐八幡大神のお告げにより御神霊を安置し、708年にこの地に社殿が創建されました。

宇佐八幡神は神馬に乗って飛来し、磯辺に現れた大石に降り立たれたそうです。
その時のお告げの中に「あゝ、遠し」とあり、遠石と名付けられました。
八幡神が降り立たれた大石は神社の西方の飛び地にあり、影向石(えいこういわ)と言われています。

平安時代には京都の石清水八幡宮の別宮となり、本朝四所八幡のひとつと称されるほどでした。
江戸時代からは歴代の徳山毛利藩の歴代藩主からの崇敬が篤く、多くの参拝客で門前はにぎわったと言われています。

御祭神とご利益

遠石八幡宮の御祭神は応神天皇とその母である神功皇后、そして三女神です。
応神天皇は誉田別命(ホンダワケノミコト)とも言われ、古くから八幡神「弓矢八幡」として全国の武士から崇敬を集めてきました。

神功皇后はお腹に応神天皇を身ごもっていながら三韓征伐を行い、見事に新羅、高麗、百済を服属させたことから、神宮皇后は安産、育児、子育てや子授け、武運や外交、開運などといった多くのご利益があると言われています。

三女神はスサノオノミコトの子の三姉妹とされ、航海安全や交通安全、商売繁盛、技芸上達など、大変多くのご利益がある神として知られています。
このようにご利益が大変多く、その御神徳は広大無辺と言われています。

境内の見どころ

本殿をはじめとする登録有形文化財

一の鳥居、二の鳥居をくぐり、緑に囲まれた静かな雰囲気の中、参道の長い石段を登り神門をくぐると、立派な拝殿のある境内に出ます。

遠石八幡宮では「本殿」「幣殿」「拝殿」「祭器庫」「神饌所」「透塀」「神門および袖塀」「手水舎」の8件が、2013年に登録有形文化財に登録されました。
社殿は昭和11年に火災で焼失、その後昭和15年から16年にかけて再建されたもので、近代的な神社建築となっています。

たくさんの小さな神社

二の鳥居をくぐると参道の石段奥に、耕作稲荷神社、高良神社、稲荷神社などいくつかの小さな神社があります。
本殿のみでなくぜひこちらもお詣りされて行ってはいかがでしょうか。
かわいい三猿(見ざる聞かざる言わざる)の石像や立派な馬の像などもあり、鳥居から入ってすぐに気になる見どころが満載です。

その奥にはたくさんの句碑が並んでいます。これらの碑は戦時中に疎開してきたもので、その後引き取り手がなくそのまま境内にあるのだそうですよ。

市の文化財・洪鐘(こうしょう)

たくさんの小さな神社がある右側の脇には洪鐘があります。この洪鐘は、壇ノ浦の戦いの直前の戦いで弓矢が当たった鐘と、その後作り直した鐘とを合わせ、鎌倉時代にあたる1320年にあらためて作り直したものです。

弓矢が当たって音が悪くなり、作り直した鐘も音色が思わしくなかったので、両方の鐘を合わせた鐘を作ったのだとか。この鐘は源平の戦いを見ていたのですね。
現在は周南市の文化財に指定されています。

展望広場からの眺め

遠石八幡宮は片側三車線のバイパスのすぐそばに位置し、道路に沿って新幹線も通っています。周辺は交通の便がよい、とってもにぎやかな場所です。
またバイパスの向こう側には石油コンビナート、そしてそのまた向こうは海です。
境内の静けさと周辺の様子のギャップがなんとも言えません・・・。

小高い場所にある遠石八幡宮。
石段を登って参道参道の中間部に景色を一望できる展望広場があるので、ゆっくりと街並みを眺められます。
タイミングがよかったらコンビナートの光景をバックに新幹線が通っていく様子を見ることができます。

周南市の工場夜景はものすごく美しく、工場夜景ツアーがあるほどです。八幡宮から見る工場夜景もおすすめですよ。

結婚式場・遠石会館

境内には遠石八幡宮結婚式場・遠石会館があります。
周南の結婚式場といえば遠石会館というぐらい人気の式場で、創業50年の伝統を誇り、創業以来1万組を超えるご夫婦の幸せに立ち会ってきました。
日本独自の伝統としきたりを大切にしている式場です。

遠石会館
TEL   0834-32-2181
営業時間 10時~18時、水曜定休
遠石会館HPはこちら

休憩スポット・おまいりカフェでゆったりと

境内にある結婚式場・遠石会館の1階におまいりカフェがあります。
神社に参拝された方はもちろん、遠石会館でのブライダルの打ち合わせ、その他さまざまな方に気軽に利用してもらいたい、と2018年の春にオープンしたカフェなんですよ。

広々としてきれいな、ゆっくりとくつろげる店内では、ケーキセットやコーヒー、紅茶などのカフェメニューを楽しむことができます^^

おまいりカフェ(遠石会館1階)
営業時間 10時~16時、水曜定休

遠石八幡宮・交通アクセス、駐車場

周南市遠石2丁目3-1  TEL 0834-32-8888
受付時間  8時~17時
御朱印は御守授与所にて頒布、児玉神社の御朱印もいただけます。
オリジナル御朱印帳もあります。

交通アクセス

公共交通機関の場合

遠石八幡宮の最寄り駅はJR徳山駅、JR櫛ケ浜駅です。
・JR徳山駅から防長交通バス(下松駅前、櫛ケ浜、緑が丘循環、旭ヶ丘循環、岩国駅前方面)乗車、およそ10分「遠石八幡宮前」バス停下車、徒歩すぐ(230円)
・JR櫛ケ浜駅から徒歩およそ15分、防長交通バス(徳山駅前行き)乗車およそ1分(170円)

乗用車の場合

徳山東インターチェンジから車で7~8分(国道2号線から県道347号線へ)

駐車場

拝殿近くまで上がれる境内の駐車場、遠石会館の駐車場、神門につながっている駐車場など数か所があり、最大100台まで駐車できます(無料)。

道路沿いに遠石八幡宮の駐車場案内の看板がありますので、看板の誘導に従ってください。駐車場までの道は細いので、気をつけて運転されてください。
初詣期間は神社の駐車場は使用できません。周南緑地公園が駐車場になり、歩いてお詣りするようになります。

まとめ

今回は遠石八幡宮をご紹介しました。
地元に根づき親しまれている遠石八幡宮は、境内の見どころも多く、神聖な雰囲気の中で気持ちよく参拝できる神社です。

とてもモダンなイメージを持っていましたが、八幡宮の境内の中にカフェがあるなんて、すごく素敵ですね。やっぱりモダンでした。
神社は神様へのご挨拶をする場ですが、境内の神聖な空気や空間はわたしたちを癒し落ち着かせてくれます。その境内に、カフェや街を見渡せる展望スポットのようなくつろげる場所を作ってくれているのは、うれしいことですね。
古きよきものと新しいよきものが調和しているのを感じました。
ぜひ広大無辺の御神徳をいただける遠石八幡宮にお参りくださいませ。